外構造園の計画は建物の計画と同時にするべし。
2014・2・28
先日、15年ほど前に住まいづくりのお手伝いをさせていただいたお客様に偶然出会いました。図々しくあがり込んでお茶をいただき、お子さんも大きくなってやっと楽になったとか、お互いに白髪が増えたとか、他愛のない会話がとても楽しく感じられました。
話をしながら必死に「このお客さまの当初の家づくりの希望はどうだった?」を思い出そうとしたのですが、どうにも思い出せずに時間が過ぎてしまいました。しかし帰り際に庭に目をやってはっきりと思い出しました。新築当時、「時間がかかってもいいから、広めの庭を自分で創り上げるのが夢なんです。」ご主人が語ってみえました。
では15年経ってどうなったかというと、物置とタイヤ、乗らなくなった子供たちの自転車、などが雑然と放置され庭木の一本も無い状態でした。
ハウスメーカーなどが契約を急ぐあまりに外構工事の打ち合わせを後回しにし、予算が無くなってくると「庭は後からゆっくり造りましょう。」という無責任な言葉で煙に巻かれた結果、入居時に庭がまったくない家をよく見かけるようになりました。
地区計画や宅造法などの法的な縛りや建築協定が無い限り外構工事は後回しにすることができますので、庭ができていないからといって後ろ指を指されることにはなりませんが、せっかくのお家はとても貧相なものになってしまいます。大金をかけたお家は適正な評価を得られません。
総合住宅展示場などでも限られた狭いスペースのなかで庭を造り込み、見栄えがよくなるようにお金を掛けます。見学している人は気が付かないかもしれませんが、庭のあるなしではその価値は何倍にも変わってしまうと言ってもいいでしょう。
予算が無いから仕方がないではなく、はじめから外構工事にかける予算を組んでおけば良い事ですし、建物の契約は外構工事のプランが確定してからするべきです。
どんなに建物に思いを込めてお金をかけたとしても、庭が無ければいつまでたっても“建築途中”
です。建物と外構をバランスよく建てないと価値のある居宅とはいえないでしょう。
冒頭のお客様へ帰り際に「庭はどうしちゃったの?」と聞いてみると「結局いろいろと物入りで暇もなければお金もなくこの状態です。」との答え、やる気があってもできないものです。
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