大手ゼネコンのマンションしか買えなくなる?
2016/5/29
大手マンションデベロッパーが販売したマンションが、杭工事の施工ミス(施工偽装?)により、同時に建てられ、問題が起きていない他の棟も含めて全て建替えることで、入居者とデベロッパーの間で同意したそうです。
現状で問題がおきていない建物まで建替えることに関しては、双方が同意するのであれば他人がとやかく言う事ではないのですが、筆者は疑問に感じます。今後同様の事故や事件がおきた時に、参考になる事例として取り上げるべきではないと思います。
施工者を庇うつもりはありませんが、「問題があるかもしれない。」という仮定だけで、早々と建て替えを決めることができるのは、施工者が財力のある大手だからできることであり、資金余力の無い、中小のマンションデベロッパーでは同じ対応は取れないでしょう。
穿った見方になるかもしれませんが、問題が大きくなり今後の販売に与える影響と、建て替えにかかる費用を天秤にかけ、得になる方をとった結果が今回の判断であり、業界が抱えている根本的な問題の解決には、何一つ繋がっていません。
何故、施工偽装しなければならなかったのか、施工時に問題を発見できる機会があったにもかかわらず見逃したのは何故か、うやむやにするべきではないでしょう、このことが明確にされないと、マンションは資金力のあるデベロッパーが建てた物件以外は購入することができなくなってしまいます(これを狙って今回の全棟建て替えを行うとまでは考えたくありませんが)
建築・不動産業界の闇の部分を解決しないと、結局はこれからも欠陥住宅が建てられ続けることになります。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ お家の進路相談所® 株式会社ハウジングコンサルティングファーム https://hocs.jp 〒444-0059 愛知県岡崎市洞町字西五位原1-1 GoonFactory 102 TEL(0564)26-0222 FAX(0564)26-0220 △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△