長所よりも短所の確認をしましょう。
不動産の購入をするときはほとんどの方が初めての経験で分からないことばかりでしょう、不安が故に慎重になって自ら様々な調査をされる方は問題ないのかもしれませんが、とても気に入った物件にめぐり合ったりすると購入意欲が優先して思い込みが激しくなり不動産会社の話を正確に理解せず、自分の都合の良いように曲げて解釈をしてしまっているケースも有りますし、 逆に、お客様の勢いに負けて短所をハッキリと言い切らない不動産会社もあります。
不動産会社はお客さまに買っていただくのが商売ですので、宅建業法に抵触しない限り物件の短所は告げたくありません、ましてや自分から率先して短所を伝えるなんてあり得ません。
そこでもしあなたが不動産業者に物件を案内してもらうなら長所を聞いた数だけ短所も訊ねてください、気の利いた不動産業者なら必ず返答することができます。自社所有する物件と仲介物件では対応の違いが多少出るかもしれませんが満点の物件などありませんし、短所を答えられるということはお客様のニーズを本当に理解しているかどうかを測るバロメーターになります。
オウムの事件から16年だそうですね、上九一色村に警視庁が捜査に入ったのを私は花粉症が原因で風邪をこじらせて入院した病院のベッドの上で見ていました。暇に任せてテレビばかり見ていたのでオウムの事件は随分詳しくなったつもりでいましたが、今になって振り返って当時の報道と裁判で明るみに出たことの違いから考えると、思い込みの恐ろしさや誤った情報により人は簡単にコントロールされてしまうということがよくわかります、正しい情報をお伝えできるように努めなければいけないと改めて感じさせられました。