法律で決まっているのは仲介手数料の「上限」です。
先日お客様からこんな質問をいただきました、
「不動産屋さんの仲介手数料は法律で(売買価格の3.15%+63,000円)と決まっているんですよね?」
どうやらこのお客様は以前行かれた不動産会社でそうやって聞かれたそうです、しかし、これはあくまでも法律で決められた「上限」であり、仲介手数料はこの上限の範囲内で不動産会社と依頼者の合意によって決めるものです。
「法律で決まっている」という不動産会社の説明は明らかに誤っています、というよりは値引き交渉されると困るのでワザと間違えて伝えているかもしれません、このような説明をする不動産会社との取引には再考の余地があるでしょう。
このようにお客様が知らないことに付け込み、不必要な負担を押し付ける会社は不動産・建築の業界に限らず多々あります。不必要と言わないまでも過分なスペックを勧めたり、無駄に高級な物を買わせたりする業者ですね。
何を買おうが本人の自由ですから勝手なのですが、買い慣れていないものや生命に関わるもので不安を煽り、結果として高額な物を買わせる行為は一歩間違えれば詐欺行為といわれても仕方ないでしょう。
このような被害に遭わないためには、本人がしっかりとした基準を持つことが重要です。
「家は一生に一度の買い物ですから後悔の無いようにしないといけませんよ。」
このセリフは良識のある者だけが使うとは限りません、むしろ悪意のある者のほうが多用するかもしれませんね。