頑丈な地盤の探し方
首都直下型地震における死者の数の予想がおよそ1万人との事です。東海地方を襲うかもしれない三連動型地震での被害者はいったい如何程になるのでしょうか?もし東日本大震災のように、津波を伴う被害が発生したら、日本は再度立ち上がる事はできるのでしょうか?
心配ばかりしていたら前に進むことはできないので、リスクはリスクとして受け入れるしかありません。ただし、それぞれができるだけの備えをして「そのとき」に立ち向かえばきっと未来はあるのだと思います。
住まい探しでは、どうやって来たるべく震災に備えればよいでしょう。土地探しについては地盤の強度が気になるところです。しかし一般的に現状では土地購入の際に事前に地盤の強度を把握することは難しいです。
極最近に大きく埋め立てして、明らかに地盤が軟弱な一部の分譲地は、建築の際には地盤補強が必要な土地であると販売前に公表していることもありますが、それ以外のほとんどの取引では地盤のデータを事前に公表することはありません。購入後に購入者が自分で調査をして判断するという“自己責任”が求められます、もっとも地盤補強は建物の計画(構造・重量・形状・建築時期等)しだいで必要な補強が変わってきますので、ある程度の自己責任は避けられないのも事実です。
では、もともとどんな建物でも大丈夫な地盤を持つ土地を購入すればよいのですが、そういった条件を併せ持つ土地は多くは有りませんし、自分の希望する地域にはまったく無いかもしれません。同じ地域なのに隣の土地の地盤は頑丈で、自分の土地の地盤は軟弱ということも珍しい話ではありません。
ただし、これから土地探しをする方は、自分でそのところを気にするより、不動産業者に対して、土地探しの条件として「自分は地盤強度が期待できるところしか買わない」と宣言するのもひとつの「手」かもしれませんが、めぐり会えるのはいつになるかわかりません(半分冗談です)。
現実的には、まず予算面において地盤補強の費用をあらかじめ用意しておくことです。そのうえでもし地盤強度の良い土地にめぐり合えたら、浮いた予算を他に回すなりすれば良いでしょう。現在では地盤補強もいろいろな技術開発で信頼性が向上しています、肝心なのはトータルでの「コストパフォーマンス」でバランスが取れればひとつの答えになるのではないでしょうか。