お家の進路相談所スタッフブログ

資産価値の高い「建物」

 

今日の岡崎市は昨夜から続いて雨模様です、こうやって少しずつ春を迎えるのでしょうか、待ち遠しいです。

 

建物の資産価値は、まずは「基本性能」です。建物の耐久性や耐震性、耐久性・断熱性・気密性・遮音性などの基本性能は、建てた時にほとんど決まってしまうので、後で変更(向上)させることはコスト面で大変難しいです。ただし個人的には現時点での最高性能を求める必要は全くないと思います、技術基準は常に変化しますし、そもそも体感できない性能差に必要性を感じません。

 

床材を除く仕上げ材や設備機器は、それほど重視しなくてもよいでしょう。設備は次々と新しく高性能なものが開発されますし、仕上げ材は消耗品ですから定期的に交換するものです。家づくりの計画時に一番悩む間取りはシンプルに限ります、後継する住み手がリフォームなどで自分に合ったスタイルに変えられるように、長持ちする構造躯体(スケルトン)はそのままに、老朽化・変化のしやすい内装・設備・間取り(インフィル)だけを交換できる「スケルトン・インフィル構造」が基本設計思想となります。

 次は「デザイン」です、デザインのポイントは原則として今の流行を追わないことです。流行のデザインは今日現在が旬であり、明日からは毎日陳腐化していきます、対して伝統的なデザインで街並みに調和していれば著しく褪せることはありません。また外観デザインについては外構造園も含めてメンテナンスのしやすさも重要です、メンテナンスに時間も費用もかかるデザインになっていると維持が困難になります。伝統的なデザインの場合、少々古びても劣化ではなく経年変化(味わい)として評価されます。

 

ただし注文住宅の場合は、上記の条件を全て当てはめるとずいぶんつまらない住まいになりそうですね、せっかくの注文住宅なのに個性をつぶせと言っている訳ですから。

やはり土地の場合と同じでバランスが重要です、没個性にならず、自分の好みを加え、近隣との調和と長期間の使用に耐える基本性能とデザインを有するようにバランスを取る必要があります、この部分についてはやはりプロの助言が必要でしょう。

 

プレハブハウスメーカーの商品はどれも「企画プラン」という名前であらかじめ決められた間取りと設備で価格も決めて販売しています、さすが大量生産するだけあって無難な品質で、文句を付けたくなるようなところはあまり見受けられません。フィーリングと価格面で納得できるのであればお勧めしますが、本来の「資産価値」の側面で見ると【?】を付けたくなる商品も多々あります。

 

でもどの会社も、『我が社の商品は資産価値が高い』と宣伝していますね、あれってどうなんでしょう?

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