土地の欠陥を隠す。
先日、売却予定の土地を見てほしいと言われ、お客様に同行して物件確認に行きました。「実は少し気になるところがある。」とおっしゃるので、指差す先を見てみると隣地との高低差を解消するための、高さ60センチほどのブロック積みが僅かに倒れている様子です。
このお客様(売主)はこのまま売ってしまって良いのか、それとも修理してから売った方が良いのか迷っているとの事です。そこで意見を求められたのですが、答えはもちろん「このままナイショではダメです。」瑕疵(欠陥)があるのがわかっているのであれば、売主は買主に対して必ず告知しなければなりません。または最低でも壊れている部分を収去するか正常な状態に修理をしなければ販売することに問題があります。
そんなこと当たり前だと思われるかもしれませんが、土地や建物の取引ではこのような「できればお金をかけないで…。」という考えが働きがちのようです。これから売ってしまう物にあらためて投資をする事に躊躇するのでしょうが、悪質なのは知っていても知らないふりをする人もいる事です。
冒頭のお客様のように相談していただける方であれば防ぐこともできるので良いのですが、不動産業者や買主にも伏せて売却することは場合によっては詐欺行為になりますので、露呈すると代償はとても大きなものになります。
ところでブロックが傾いてしまうような雑な工事をどこの会社が施行したのか聞いてみると、だれでも聞いたことのある某大手賃貸住宅建設会社でした。初めにこの土地の売却を持ちかけたのも同じ会社で、その会社は「ブロックはこのままにしておきましょう。」と言われたが、やはり気にかかるので私に意見を求めたようです。
このような微妙な瑕疵の有る物件は、不動産会社もぐるになって欠陥を隠ぺいして販売してしまう事もあるそうです。不動産会社の規模が大きいからと言って盲信してしまうとひどい目に遭う事もあるようです。
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