住まい探しに“常識”通用しない(かも)。
先日、昼食を外食していた時の事です。隣のテーブルに座っておしゃべりをしていたママ友のグループらしき中の一人が、突然大きな声で怒り出しました、何でも最近自宅用地を購入したようですが、「不動産屋に騙された」と怒り心頭の様子です。
思わず聞き耳を立ててしまったのですが、どうやら購入した土地は下水道が使えない地域だとの事、「今時そんなのありえな~い。」と同席していたほかのママ友も同様に騒いでいました。
どうやら不動産屋の説明不足のようですが、いまさら騒いでも“後の祭り“です。この件の基本的な責任は、きちんと説明をしない不動産業者にあるのは間違いのないことですが、会話をされていたママ友さんたちにも少々誤解があるようです。
岡崎市の下水道の普及率は全体で88%です、なので岡崎市ならどこに行っても下水道があるわけではありません。特に市街化調整区域などでは、まだまだ下水道が敷設されていない地域は珍しいことではありません。
因みに上水道も100%ではありません、ごく一部の地域ですが、現在でも飲用水を井戸に頼っている地域が岡崎市にはあります。そういった地域はもしも井戸が枯れるようなことがおきると、飲めない・トイレを流せない・お風呂に入れない・洗濯ができない、という非文化的な事態が長期的に続くことになりますので現代人にとってはリスクが大きすぎますね。
住まいを購入する時にこういったトラブルを事前に防ぐには、先入観を捨てて細かいことにも興味を持つことです。自分の常識は世間の常識とは限りませんし、ましてや不動産業者の常識と同じという事は100%ありえません。
前述のママ友たちの会話は、その後もますますヒートアップして爆笑を交え大盛り上がりでした、その時に“食事をする場所は人様に迷惑をかけないようにする”という私の常識は微塵もなく打ち砕かれたのは言うまでも無いでしょう・・・。