教育委員会にお世話になります。
ピカピカの一年生もそろそろ学校生活に慣れてきたころでしょうか?教育は親御様にとっては大きな課題ですが、実は住まいを探すときにも“教育委員会”にお伺いをかけなければいけないこともあります。
時々話題になりますが、工事を始めたら地下から埋蔵文化財が出てきてコンニチワなどということはそれほど珍しいことではありません、とはいえ全ての土地が“掘らないとわからない”では困るので、実はそれぞれの地区の教育委員会が「周知の埋蔵文化財包蔵地」として監理をし、出土の可能性のある土地は事前に確認をすることができます。
「周知の埋蔵文化財包蔵地」は、通常は市町村の教育委員会が作成する遺跡地図および遺跡台帳において、その区域が明確に表示されています。ただし、全ての埋蔵文化財包蔵地が完全に記載されているわけではありませんので「運」が悪いと“大当たり”ということもあるかもしれません。
ところで、もし出土した物が貴重なもので、とても価値の高いものだとしたらどうなるでしょう?基本的には通常の落とし物として扱い、警察へ届け出る義務があります、勝手に自分のものとすると泥棒さんと同じ扱いを受けることもありますのでご注意ください。さらに大量の出土品や遺跡などが出てきてしまった時は、土地を拘束され、場合によっては発掘の費用負担を求められることもあるようです(これを業界用語でフンダリケッタリといいます)。
通常、土地の売買をする場合、事前に教育委員会に問い合わせて「周知の埋蔵文化財包蔵地」に該当するか否か調査しますので、よほど心配する必要はないですが、該当するのを理解したうえで購入する場合は、それなりの覚悟が必要ですからお気を付け下さい。
当地、岡崎市に限らず三河地方は歴史のある地域ですから「周知の埋蔵文化財包蔵地」は意外にあちらこちらに在ります。気になる方はもよりの教育委員会に照会してみてください、ひょっとするとあなたの今の住まいのあるところも埋蔵文化財包蔵地かもしれませんよ。