敷地の中に電柱があると。
土地探しを始めて、あらためて更地(何も建っていない土地)を見て存在感に気づくのが“電柱”です。普段から見慣れているはずの電柱ですが、土地を購入する立場で見るとなんだかとても邪魔なものに見えてきます。
電柱にはさらに電線・電話線・CATV・ひかり回線・有線放送etc・・・などありとあらゆる配線が架線され、看板や標識までもついています。絶対に必要なものだとは分かってはいても、自分の敷地の中に建っていると醜悪で不都合なものにしか見えません。
繁華街やビル街では地中化が進んでいますが、住宅街では一部の実験的な街を除き、電柱無しでは成り立ちません。では全部の家の敷地に電柱が立っているかといえばそうでも無く、少なくとも数件に1件の割合で誰かが負担をする事になります。
電柱が建っていることにより、美観と邪魔以外で不都合なのは「防犯」です。簡単にはできないように工夫はされているそうですが、電柱と建物が近接していると、電柱を伝って建物内に侵入するのは空き巣犯や強盗犯の常套手段ですから、建物の計画をするときは注意しなければいけません。
以前、中古住宅の購入をお世話させていただいたお客様が、敷地の中に電柱があり邪魔だという事で、ご自分で中電に依頼して道路に移設をしてもらいました。そこまでは良かったのですが、その後、移設した電柱に車がぶつかるなどの事故が多発して近所の方から“自分勝手な人”という烙印を押されたような気がすると後悔をして見えました。
他人の為に誰かが犠牲にならなければならない、というのもおかしな話ですが、社会のインフラでもあるわけですのでやむを得ない面もあります。しかし悪い事ばかりではありません、利用形態にもよりますが、敷地の中に電柱が建っているとNTTや電力会社から“敷地料”を支払ってもらえます。年間1500円程度ですがお金がもらえることになっていますので、「今のところはそれで我慢してください。」といったところでしょう。
どうしても敷地の中に電柱があるのが嫌な場合は、土地購入の際に周囲をよく確認して、将来的にも電柱が建たないような立地を選ぶしかありません。また敷地内に既に電柱が建っている場合、敷地外へ移設を依頼すると可能な場合であっても有料になる事が多いので注意してください。
因みに、不動産業者が土地価格を評価する際、電柱がある場合は何らかの減点をしていると思われますので、購入時点から損をしているわけではないでしょう。
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