意外に身近な土砂災害。
今を遡ること44年、1968年の今日5月16日に十勝沖地震が発生しました。当時私は6歳になったばかりのハナタレ小僧でしたが、大人たちが騒いでいたのを思い出します。(ひょっとしたら勘違いかもしれないが、私の幼少期の記憶で一番古いものかもしれないです。)
どうして記憶に残っているかというと、当時の私は地震というものをほとんど理解しておらず、その時の地震において土砂災害が発生して子供たちが大勢生き埋めになってしまったという話を大人から聞かされ、「地震というものは子供にとって大変恐ろしいものだ。」という事だけが私の小さな脳に刷り込まれたのかもしれません。
阪神大震災では建物の倒壊による被害、東日本大震災では津波による被害がクローズアップされましたが、土砂崩れによる被害も忘れてはいけないでしょう。
土砂災害というとイメージ的には山間部でしか関係ないだろうと思われるかもしれませんが、実は岡崎市内(旧額田町内を除く)においても人家等に被害が及ぶ恐れがある急傾斜地崩壊危険箇所(427箇所)と土石流危険渓流箇所(263箇所)が存在します。
例えば、“六名”や“上地”といった住宅地のイメージが強い場所でも、土砂災害の危険性を指摘される地域があります。開発が進みビルや高架などで地面や樹木が見えなくなってしまい、土砂災害を起こしやすい傾斜地を想起しにくくなってしまいましたが、意外に身近に「危険個所」があります。
1968年の十勝沖地震の時は、地震が来る前に大雨が続いていたので地盤が水を含み崩れやすくなっていたのが大きな被害の要因になっているそうです。最近は気候変動で豪雨の被害が増えています、この地域においてもそんな時に地震に襲われると被害が拡大するかもしれません。住まい探しをしている方は、物件を決める前に周りの景色をぐるりと見渡して考えてみてください。
岡崎市のホームページで「土砂災害ハザードマップ」を公開しています、気になる方はコチラをクリックしてください。