不動産コンサルタントと宅地建物取引主任者
弊社は『不動産コンサルタントの会社です。』と自負しています、とは言え“不動産コンサルタント”という公的な資格が現在はあるわけではありません。なので、誰でも今すぐに「私は不動産コンサルタントです。」と宣言すれば不動産コンサルタントになることができます。
ただし、宅地建物取引主任者の資格を持ち、民間の財団法人不動産流通近代化センターが実施する技能試験に合格して国土交通省へ登録すれば“不動産コンサルティング技能登録者”を名乗ることができます。この民間資格を取得すれば、不動産コンサルティングに関する一定水準以上の知識及び技術を有する者として認められるとされていますが、国家資格の上に乗っかる形の民間資格ですからどうにも中途半端な感があります。
最近この“不動産コンサルティング技能登録者”の名称を変更しようという動きがあります、理由はまだまだ認知度が低いので名称変更により認知度アップを狙うようです。認知度を向上させるという点では賛成ですが、その前にすべきことがあると思います、例えば試験の難易度を上げる(現状の合格率は50%前後)とか資格維持のための講習を増やすなど“不動産コンサルティング技能登録者”全体のスキルを上げれば自然に認知度はアップするでしょう。
過日、国土交通省の方からお聞きした話によると、宅地建物取引主任者の資格の下級の資格の創設を検討しているとの事。今でさえ「一人の宅地建物取引主任者で5人まで営業してよい(残りの4人は無資格でもよい)」という甘い基準なのに、さらに基準を甘くしようとするのであればそれは消費者にとって本当に良い事なのでしょうか?詳しい話を伺わないとわかりませんが、私見としては反対です。現状の5人に一人から、できれば全員が有資格者であるのが理想ではないかと思います。
私が消費者の立場であるなら、資格の有無は担当者を決める大切な要素になります。一生に一回の買い物ですから“プロ”に依頼したいのは当然ではないですか?
昨夜は女子重量挙げを視聴しました、初めて知りましたが、単に重たいものを上げるだけではなく、心理戦を絡めた戦法でのせめぎあいは意外に見ものでした。それにしても各選手の顔の幅より広い首の太さは半端じゃなかったです。