騙すわけではないけれど。
昨夜の雨で濡れた街路樹を朝日が照らし、光の粒をまとったように美しく輝く朝でした。さて本日の選挙結果は私たちに輝く未来を約束してくれるでしょうか?
先日お会いしたお客様は「一度ハウスメーカーと建築条件付きの土地の契約をしたがキャンセルした。」とのこと、理由をお訊ねすると「契約する前はこの土地は頑丈ですから地盤補強をする必要はおそらくありません。」と言っていたのに、契約後に調査をしたら大がかりな地盤補強が必要になってしまい、「話が違う!」ともめて結局は契約解消となったそうです。
ところでそのハウスメーカーですが、普段の営業スタイルは打ち合わせの段階で先行して地盤調査をし他社と差別化するのが常套手段のはずなのですが、なぜか自社の分譲地では地盤調査をしなかったようです。
顧客重視の姿勢であればいつもと同じように事前に地盤調査をするべきだと思いますが、今回は土地の売却をすることが優先だったのでしょうか?それともお客様の顔を見て対応を変えるのでしょうか?だとしたら残念な会社です。
この例意外にも販売を優先するあまりに対応をコロコロ変える会社が無いわけではありません。何度も購入するような商品であればお客様も「いつもと違うじゃないか。」と説明を求めることもできますが、人生に一回の買い物では過去に経験が無いので比較することもできず、疑問に思う事もないかもしれません、売り手もそれが分かっているので「他の皆さんもこうですよ。」としらを切ることが平気で出来ます。
お客様の顔を見てサービスを変えるような事をやめない限り、不動産・建築業界が信頼されることはないでしょう。「騙すわけではないから問題ない。」と言い訳する前に公平なサービスを提供できるようにしたいものです。
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