路線価が上昇、だけど…。
2016/7/2
今年の路線価が昨日発表されました。住宅の購入を考えている方にとっては、「路線価」って何？という感じかもしれませんが、とにかく土地の価格が上がったらしい、と新聞やニュースなどで報じられています。
事実、商業地を中心に各地で路線価が上昇しているので、土地の価格が上がっているのは間違いありません。商業地だけでなく、住宅地においても三河地域では、ここ数年ほんの僅かですが上昇しています。ごく一部の地域を除き、ほとんどの方には影響のない話ですが、分譲業者やマンション業者にとっては、土地の仕入れが難しくなるので、結果として最終的な分譲価格に影響が出ることはあるでしょう。
特に影響するのは「雰囲気」です。モノの値段が高くなっているというイメージが浸透すると、早く買わないと損をするかもという心理が働き、慎重に検討せずに購入に走ったり、業者が強気の値段設定をしていても仕方がなく感じてしまい、高値掴みしてしまうことがあります。
モノの価格が上がるのは、経済全体の目で見れば悪くないことでしょうし、住宅は資産形成の一面もあるので、一概に問題とは言えませんが、どこまで上昇が続くのかは誰も保証してはくれません。
少なくとも現在のような低金利の状態では、多少価格が上昇しても大きな影響はありません。仮に土地の価格が50万円上がっても、その他でコストダウンの工夫をすれば、返済総額に与える影響は微々たるものです。
重要なのは上がっているというイメージではなく、実際にいくら上がったかです。「急いては事を過つ」「慌てる〇〇は貰いが少ない」今こそ当てはまることわざです。
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